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自然が豊かだから。野鳥と庭先で出会える幸せ〜vol.1「ムクドリ」。

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野鳥たちにも人気の街。吉祥寺。

JR吉祥寺駅から、徒歩たった4分のところにある「井の頭恩賜公園」。その豊かな自然環境のおかげで、吉祥寺では、地方に出かけて観察しないと見られないような、美しい野鳥たちにも気軽に出会うことができます。

普段は自然観察会が頻繁に開催されていますが、現在は、外出自粛期間のため、公園で野鳥をじっくりと観察することはできません。

でも、吉祥寺周辺にお住まいなら、朝小鳥たちの声で目覚め、庭先にやってくる愛らしい野鳥たちの姿を目にしていることでしょう。

いつも見かける鳥の名前を知っていますか?
朝さえずっている鳥は、どんな姿でしょう?

このコーナーでは、庭先で出会える野鳥たちのことを1種類ずつご紹介して参ります。

自然写真家「高野丈さん」に聞く、庭先で出会える野鳥〜ムクドリ

ムクドリ

「井の頭公園 いきもの図鑑」の著者、高野 丈さんに、5月に庭先にやってくる鳥の中から「ムクドリ」を紹介していただきました。

「ムクドリ」
全長:24cm
観察できる期間:通年

公園や庭先などで見かける中型の鳥。
羽の色は全体的に黒灰色で、額とほおが白いまだらと地味ですが、くちばしと足が橙色で目立ちます。

春から夏にかけてが繁殖期で、公園の林の中や、庭先の芝生の間をテクテク歩きながら昆虫類を食べている様子がキュートです。
運がよければ、巣立った幼鳥が親鳥の後をついてまわり、エサをねだる様子を見ることができるかも。

「ムクドリ」は雑食性で、樹上で果実を食べるのも大好き。「ムクドリ」という和名は「ムクノキ」の果実を好むことが由来という説があるほどです。

鳴き声は「キュルキュル」で、飛び立つときにはほぼ必ず鳴きます。「ジャージャー」という声でも鳴きます。
巣は編まず、人家の戸袋のようなすき間や樹のうろに巣をつくります。夕方になると、屋敷林の大木や、駅前の街路樹に集まり、集団でねぐらをとるそうです。

髙野丈さん プロフィール

高野丈さん

生物・自然科学を得意分野とし、図鑑、写真集、教材、一般書の編集制作に携わる。
その傍ら、井の頭公園での毎日の観察と撮影をベースに、図鑑や専門誌への写真提供、取材執筆、イベントの公式撮影など、写真家として活動中 。
井の頭公園を中心に都内各地で自然観察会を開催し、屋外でのイベントだけでなく、サイエンスカフェやカルチャースクールなどでの講演活動にも取り組んでいる。
得意分野は野鳥と変形菌(粘菌)。 著書に『井の頭公園いきもの図鑑』(ぶんしん出版)、『美しい変形菌』(パイ・インターナショナル)、共著書に『変形菌入門』(文一総合出版)がある。

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