祝81周年!井の頭自然文化園の今昔を知る「セルフガイドマップ」
吉祥寺の自然
目次
吉祥寺で愛される動物園。昔はどんな姿だった?
井の頭自然文化園は、2023年5月17日で81周年を迎えました。
園内では、開園81周年記念セルフガイドマップ「今も昔も文化園めぐり」を配布しました。
1942年5月17日に開園して以来、時代が移り変わる中、園内には、動物園の役割に合わせて変化した場所もあれば、今でも変わらずに残るものもあります。
このマップを片手に、文化園の歴史をたどってみませんか。
いまの園内を、開園当時の写真と比べてみよう!
セルフガイドマップには、開園当時の園内のゾウ舎やサル山、大放飼場などの施設の写真が①〜⑩まで掲載されています。園内を回って、今の姿と見比べてみましょう。

マップで確認してみましょう!

4本の石柱は開園当時のものを再利用しているそう!
ピクニックにぴったりの芝生は、なんの跡地でしょう?
かつて、本園の突き当たりにある、この写真の芝生に建っていた施設をご存知ですか?

実はこちらは「熱帯鳥温室」の跡地。1962年にオープンした、日本初のウォークスルー型温室でした。1580平方メートルのガラス張りの温室に、約150種の熱帯植物が生い茂り、その中に24種300羽の鳥類を放し飼いする人気の施設でした。
まぼろしの大改造計画があった!
井の頭自然文化園がオープンしたのは、太平洋戦争中の1942年。困難な時代背景の中で、戦争の影響を受けながらも、関係者の熱意のおかげ開園にこぎつけるという経緯がありました。
実は1941年の時点では、このエリアに、動物園を中心とした植物園や、岩石園、郷土館などが一体となった「大野外博物館」をつくる、まぼろしの大改造計画があったのです。
セルフガイドマップでは、その計画当初の様子もご紹介しています。
当時、開園から60周年を迎えた上野動物園が、入園者も増えて手狭になってきていたことから、1941年8月に東京市(当時)は郊外に新たな動物園づくりを計画し、御殿山地区の養育院井之頭学校の移転跡地がその建設地として選ばれます。
しかし、その年の12月に戦争が始まり、動物舎の建設に必要な鉄材が使用禁止になるなどの資材不足が発生します。設立には3年をかける予定でしたが、規模や工期を縮小しながら、1942年5月17日に現在の形でオープンとなったのです。
配布中の「セルフガイドマップ」には、キリンやライオンのいる、まぼろしの園内マップが掲載されています。ぜひチェックしてみましょう!

開園81周年記念セルフガイド
■セルフガイドマップ配布場所:動物園(本園)正門先広場
※終了しました
井の頭自然文化園
開園時間:9:30~17:00
(入園および入園券・年間パスポートの販売は16:00まで)
休園日:月曜日
(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合は、その翌日が休園日)/年末年始(12月29日から翌年1月1日)
詳しくは井の頭自然文化園公式サイトでCheck!