ピカピカの屋根がお目見え!輝く井之頭辨財天!
吉祥寺で開運
目次
屋根工事完了!ピカピカに!
井の頭公園弁財天の屋根の工事が終わり、先週からピカピカの屋根がお目見えしました。
以前の屋根は青緑色でしたが、現在、新品の銅板になり、まぶしいほどに輝いています。
ここから経年変化を楽しむことも、銅板屋根の特徴の一つですが、光沢は、半年ほどすると落ち着いていくそうなので、ピカピカをご覧になりたい方は、今のうちに足をお運びください。

井の頭池の湧き水を探して♪
さて、この弁財天のある井の頭池。御堂の脇から湧き水が湧いているのをご存知でしたか?
井の頭公園検定の作成にも尽力された川井信良さんによると、弁天橋や七井橋から池を覗くと、本当に水がきれいになっているのがわかるとのこと。

ー 井の頭池はきれいでしたよ、冷たくてね、
藻が多くてね、下までは見えないんですよ。
でも湧き水が出ているところは、
水圧で藻がよけていましたね。
その上を泳ぐと身体が持ち上がるぐらい
噴き出しているのです。
とは、元井之頭町会会長の岩崎菊男さんの少年時代のお話ですが、今も目を凝らせば湧いている場所を見つけられるかもしれません。

「ツツイトモ」と「コカナダモ」水草の攻防。
藻の話と言えば、井の頭池で絶滅危惧種の水草が60年ぶりに復活したことが、記憶にある方も多いかもしれません。
じつは今、外来種の水草「コカナダモ」が勢力を拡大して、復活した絶滅危惧種の水草「ツツイトモ」の生育を脅かしていることが、東京都西部公園緑地事務所の調査で分かったそうです。自然界は気が抜けないことを、川井さんが教えてくださいました。
1月のコラムでもこの状況を紹介しています。

井の頭池 幻のモーターボート!
川井さんによると、2013年に焼失したお稲荷さん(親之井稲荷)の横は、戦前、幻のモーターボート乗り場があったと言われているそうです。
ボートは木製で東京市のマーク(現在と同じ)の横に「ななゐ号」と記され、子供なら20人ほど乗れる大きさ。
東京都公園協会には収蔵写真がないものの、地元の明星学園史料室で、1937年に学園の児童を乗せた写真を見つけられたとか。この写真は3月末に発行予定の『井の頭100年写真集ハンディー版』に掲載されるそうで、楽しみです。

スワンボートのゆらゆらと浮かぶ今の光景からは、なかなか想像できないモーターボートの走る池。
屋根の新しくなった弁財天様も、これまでたくさんの、今の私たちが知らない姿の井の頭池を見てきたのでしょう。
歴史と今に思いを馳せながら、お散歩されてみてはいかがでしょうか?