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街のオアシス・吉祥寺美術館。「萩原英雄記念室」で木版画に触れる。

カルチャー 吉祥寺美術館

豊かな表情《イソップ絵噺》を開催中。

コピス吉祥寺の7階に入る「武蔵野市立吉祥寺美術館」。
2002年のオープン以来、市民に寄り添う美術館として親しまれています。常設展は100円、企画展も300円と、気軽に入館できるのも魅力の一つです。
美術館へはコピス吉祥寺A館のエレベーターからお入りください。

「吉祥寺美術館」には、展示室が3つあります。
収蔵品の展示や企画展を開催している一番広い「企画展示室」と、
作家の作品を常設している「萩原英雄記念室」、そして「浜口陽三記念室」です。
このコラムでは、木版画家の萩原英雄の作品を展示する「萩原英雄記念室」についてご紹介します。

手前が「浜口陽三記念室」、奥が「萩原英雄記念室」のエントランス

世界的な木版画家・萩原英雄の作品を常設。

従来の木版画の域を超えた複雑な表現を極め、世界的な木版画家として確固たる地位を築いた萩原英雄(1913-2007)。
萩原英雄記念室は、作家本人から、代表的な木版画の数々が寄贈されたことを記念して設けられました。

「ギリシャ神話」「三十六富士」などのシリーズ作品をはじめ、抽象作品など多種多様な作品の数々を展示紹介しています。

萩原英雄「三十六富士 明と暗と」1981-86年

収蔵作品をテーマごとに入れ替え展示。

「萩原英雄記念室」では、年3回ほど展示作品が入れ替わります。作家の収蔵作品をテーマごとに集めた展覧会として開催することで、作家のさまざまな側面を楽しんでいただけます。

萩原英雄記念室

6月8日(木)からは、『豊かな表情《イソップ絵噺》』を開催中です。
こちらの展覧会は、常設展の料金でご覧いただけます。

豊かな表情《イソップ絵噺》

幼い頃からイソップ物語に親しんでいた萩原は、1976年に《イソップ絵噺》シリーズを発表しました。テーマを完璧に表現するために自由奔放な線の表現を求め、自らが開発した木版の凹版技法を駆使して制作されたこのシリーズは、着想から完成まで20年を要しました。

萩原が《イソップ絵噺》シリーズより先に完成させていた《ギリシャ神話》シリーズとあわせてこれらの作品で表現したかったのは、「広く大きな愛、人を人たらしめる愛なのだ。大きな愛情。人間的な愛情は、人間存在の根源だ。(中略) 私をして作品を作らしめるもの、それは、人への、ものへの、大きな愛情だ」(『美の遍路』1996年)と語っています。萩原の手によって、鮮やかな色彩と柔らかな線で表情豊かに描かれた《イソップ絵噺》全50点をどうぞお楽しみください。

萩原英雄《〈イソップ絵噺〉より 蚊と牛》1976年

会期:6月8日(木)~11月5日(日)
会期中休館日:6月28日(水)、7月19日(水)~7月28日(金)、8月30日(水)、9月11日(月)~9月22日(金)、9月27日(水)、10月25日(水)

モットーは「観る・創る・育てる」

美術館というと、敷居が高いと感じるかもしれませんが、館内では展示に関連した講演会やワークショップなども開催されており、観るだけでなく、体験できるところも吉祥寺美術館の魅力です。
今まで、美術館に行きたいけど、電車に乗って小一時間かかるな〜と思っていた方は、身近な吉祥寺で、美術に触れてみるのはいかがでしょうか?

武蔵野市立「吉祥寺美術館」

開館時間:10:00〜19:30
音楽室:9:00〜21:00
休館日:毎月最終水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
*展示替および施設の保守点検等のため、臨時に休館することがあります。
入館料
常設展:100円
企画展:300円(一般)、100円(中高生)
※ 企画展の料金には常設展の料金を含みます
※ 小学生以下・65歳以上・障がい者は無料

武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 コピス吉祥寺7階
TEL 0422-22-0385

詳しくは吉祥寺美術館公式サイトでCheck!
 

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