井の頭池で越冬するカモ!この冬は数多め!
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目次
カモ類が200羽を超えたのは初!
井の頭池では2016年に水鳥のモニタリングを開始し、月2回、水鳥の種類と羽数を記録しています。
今シーズンはカモ類の越冬数が昨冬より多め。
11月の調査では、カモ類の合計数が236羽を記録しました。モニタリングでカモ類が200羽を超えたのは初めてだそうです。
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水面に浮かんでいるカモ類を観察していると、水中に首を伸ばして沈水植物(茎や葉が水中にあるタイプの水草)を食いちぎったり、浮遊している沈水植物(切れ藻)をついばんだりしているものがいます。沈水植物は、濁った水や、コイやソウギョなどの外来魚がいる池では生育できません。井の頭池ではかいぼり後に生育するようになった沈水植物が、カモ類の生息に寄与しているようです。
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大問題!外来種のコカナダモがびっしり!
カモたちが食べている沈水植物ですが、最近まで優占していた在来種のツツイトモが、今シーズンは外来種のコカナダモに置き換わってしまいました。コカナダモが池底をびっしり覆うと、ツツイトモやヒロハノエビモ、イノカシラフラスコモ、シャジクモといった在来水草が生育できなくなります。多様な水草が多くの生きものを育む土台となるよう、井の頭池の環境を保っていきたいものです。
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今シーズン、井の頭池に渡来しているカモ類は約10種類。滞在頻度が少なくて見つけにくい種類もいますが、丹念に探すとだいたい7種類くらいは見ることができます。
井の頭池で観察できるカモ類をご紹介!
カルガモは数羽の小群で池のあちこちに散らばっているので、一見して多いようには感じられませんが、池ではもっとも数が多い種類です。今シーズンは70羽程度が越冬しています。
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ヒドリガモは、従来は年に数回見られる程度でしたが、2019年から滞在頻度と羽数が増加しています。今シーズンの渡来数はカルガモをしのぐほどです。
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マガモは井の頭池では数が少なく、7羽前後が越冬しています。これまでは1~3羽程度だったので、今シーズンはよく見られる印象があります。
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このほか、渡来数が少なくて見つけにくい種類に、ハシビロガモ、オナガガモ、ヨシガモなどがいます。双眼鏡を片手に色とりどりのカモを観察すると、散策がいっそう楽しくなるかもしれません。
水鳥リーフレットの改訂版は無料!
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2019年に発行したリーフレット「井の頭池の生きもの 秋冬の水鳥」の改訂版ができました。最近よく見られるようになったヒドリガモを収録するなど、紙面が少ーし変わりました。公園案内所と、井の頭池付近のチラシ入れで配布していますのでご利用ください。