ミュージカル俳優のレッスンで激変。藤村女子合唱部の表現力。
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控えめな女子たちが、大変身する瞬間とは?
9月26日(木)の夕方。放課後の合唱部に、スラリとした長身のミュージカル俳優 溝渕 俊介(みぞぶち しゅんすけ)さんがやってきました。
溝渕さんは幼少期をハワイで過ごしたバイリンガル。大学在学中からミュージカル俳優を目指し、レ・ミゼラブルにも出演しているプロの俳優/シンガーです。
これからどんなレッスンが始まるのか、ドキドキしながら、動きやすい体操服でスタンバイしてる部員たちの前に、溝渕さんが登場。
あっという間に部員たちの緊張をほぐす、気さくな人柄の溝渕さん。
話す声は、部屋のすみずみまで響き渡り、歌わなくても「プロ」と感じさせる存在感でした。
見られたいイメージどおりになっているか。まず自分の状態を知る。
早速、合唱部の部員たちの「表現力アップ」を目的としたレッスンが始まりました。
まず、普段通りの練習を溝渕先生に見てもらい、その後、表現力アップのトレーニングへ。
全員で円になり、次々とハイタッチしながら立ち位置を入れ替わるウォーミングアップの後、手鏡を持ち、自分の表情を確認しながら発声するトレーニングを行いました。
鏡の中の自分を見ながら「あ・い・う・え・お」と発声します。すると「どのくらい口が開いているか」「自分がどういう表情をしているか」を確認でき、自分で想像していたのと、実際の姿のギャップを確認できます。
自分が思う100%全力は、人から見える%と一致しない。
その後、一人ずつ前に立ち、口を大きく開けることに集中しながら、好きな言葉で発声するトレーニングが始まりました。
「トマトを食べたい」など、好きなことを大きく口を開けて発声します。
まず自分の100%で発声してみます。「100%出すぞ」と思っても、実際には100%の発声はできません。それなら125%で、次は180%で、と声を出すことに集中し、意識をとぎれさせずに言葉を繰り返します。
はじめは恥ずかしさが先に立っていた部員も、口を大きく開けることに「集中」することで、どんどん声が野太くなり、聞き手に伝わる発声ができるようになっていきました。
溝渕先生のアドバイスを素直に吸収する、のびしろの素晴らしさ。
大きな声が出せるようになった後は、同じフレーズを「喜・怒・哀・楽」の違いを出して発声するトレーニングへと進みました。感情を意識的に再現することは、難しいことですが、まゆや語尾など、部分に分けて注目すると、違いを認識しやすくなります。
はじめは大きな声で発声することにためらいがあった生徒たちが、トレーニング開始1時間後には、声に喜怒哀楽をつけることにチャレンジするまでに大変身しました。
最後に、レッスンのはじめに溝渕先生に披露した同じ曲を、口を大きく開けて歌い、2つの動画を比較しました。
活気ある歌声と部屋いっぱいに響く声量。合唱部の声が聞き手の心に響きました。
合唱部の成果を11月のチャリティーコンサートで。
プロの指導を受けることは、技術面だけでなく、人が成長するときにも役立つ視点を知る機会です。
高橋理事長も「これから部員達が溝渕さんの指導をきちんと吸収し、どう成長をするのか楽しみです。」と話されていました。
11月にはチャリティーコンサートで、素敵な歌声を届けていただける予定です。どうぞお楽しみに。
藤村女子中学高等学校 合唱部チャリティコンサート
日時:11月9日(土)午後
会場:東急百貨店 正面玄関スペース
溝渕俊介さんの歌声を生で!
『溝渕俊介ソロライブ2019』
2019年10月19日(土)[昼]13:00開場/14:30開演[夜]17:30開場/19:00開演
@ JZ Brat SOUND OF TOKYO(渋谷)
お問い合わせ info@shunmizobuchi.com
溝渕俊介ホームページ
溝渕俊介オフィシャルブログ