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お仕事拝見〜井の頭自然文化園の施設係さんがスゴイ!

吉祥寺の自然 井の頭自然文化園

造作の制作から植物の管理まで、幅の広い施設係のお仕事♪

井の頭自然文化園といえば、「動物」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
今回は施設係の小津さんのお仕事を拝見。井の頭自然文化園でどのようなお仕事をされているのか聞いてみました!
取材:2021年2月下旬

「桧皮葺き」の屋根も施設係さんの手によるもの。

野口雨情の書斎「童心居」。
こちらの門扉、屋根をよく見るとが木の皮で葺(ふ)かれています。「桧皮葺き」というそうです。
「桧皮葺き」の屋根も、なんと施設係さんの手によるのだそう。「そろそろ葺き替え時期」とおっしゃていたので、近日新しい屋根が見られるかもしれません。

「水琴窟」も施設係さんの手作り。

こちらの「水琴窟」。蹲(つくばい)の水を玉砂利の部分にかけると、手前の竹筒からなんともいえない澄んだ音が聞こえます。
やはりこちらも施設係さんの手作り。

童心居の庭園の管理はもちろん、木の腹巻のような「こも巻き」も施設係のみなさんが行なっています。
「こも巻き」は虫対策の一つ。寒くなると暖かいところに虫が集まる性質を利用して、藁に虫を集め、春になると「こも」ごと虫を燃やすという、虫ホイホイです。

園内で15本程度の木に「こも巻き」を施していて、雪吊りと同様3月の「啓蟄」の時期にとりはずすそうです。

植物の健康状態をチェック。

こちらのホオノキは、幹回りが約450cm以上!「東京都の公園の巨木」に指定されています。
近年、元気が無くなってきたそうで、根元に落ち葉を敷いたり、木の柵を設置したりして特に慎重に手入れをしているそうです。
木の調子を確認しながらお世話をするのも施設係のお仕事なのだそうです。

続いて、しゃくなげ園にやってきました。
以前はもっとたくさんのシャクナゲがあったそうですが、近年は減少してしまったそうで、施設係さんが挿し木をして増やしています。たくさんの花が見られる日が楽しみです。

造作の制作から植物の管理まで、いろんなお仕事をされている施設係さんのスゴさを実感しました。お忙しいところ、ご案内いただきありがとうございました!

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