吉祥寺美術館「相馬博 悠久と星霜の彼方」終了しました。
カルチャー
目次
空の光をモチーフに、生命のきらめきと儚さ描く現代美術家。
繊細な色のグラデーションで、生命のきらめきや儚さを表現する武蔵野市在住の現代美術家 相馬博(そうまひろし、1972年ー)。
相馬は、初期には具象的な作品を描いていましたが、表現を模索していくうちに、「東京に生まれ育った自分にとって、目に映る風景とは真上に見える青空や雲、太陽、月、夜空の星々だった」という幼い頃から目にしてきた空の光をモチーフとした抽象画へと辿りつきます。

絵の具とニスの重なりが描き出す、独特の質感と色彩。
何十層にも絵の具を重ねることによって生まれる深みのある色彩と、光の屈折を利用しながら重層な奥行きと広がりを見せる相馬の絵画は、抽象でありながら、万人共通で思い描く宇宙を浮かび上がらせ、広大な空間の広がりを感じさせる作品となっています。
また、画面の表面に何度もニスを塗り重ねることにより、漆のような艶と滑らかさといった独特の質感が遺憾なく表現され、そこから発せられる、角度で変わる無限の色味や表情は、自然の強いエネルギーのような目に見えないものの存在を感じさせます。
それはまるで、真の価値とは「目に見えない」ところにあるということを暗示しているかのようです。

作品の変遷をたどり、作家の深淵な作品世界に触れる。
本展では、作家の新作と旧作を合わせて展示します。
その変遷をたどることで、深遠な作品世界をより深く、じっくりと堪能していただく機会となるでしょう。


相馬博 悠久と星霜の彼方
※終了しました。会期:2023年1月14日(土)~3月5日(日)
※休館日:1月25日(水)、2月15日(水)、22日(水)
開館時間:10:00~19:30
入館料:一般300円、中高生100円、小学生以下・65歳以上・障がい者のかたは無料
主催:武蔵野市立吉祥寺美術館
協力:バニーコルアート株式会社

スペシャルトーク「坂口寛敏 × 相馬博」
※終了しました。日時:1月29日(日)14:00~16:00
場所:美術館 音楽室
定員:70名
出演:坂口寛敏(美術家/東京藝術大学名誉教授)、相馬博
参加費:無料(要当日の美術館チケット)
申込:電話または美術館窓口にて受付中
TEL:0422-22-0385
※定員に達し次第締切(キャンセル待ちの受付はありません)
※1回の申し込みにつき、2名まで受付可
出品作家による「ギャラリートーク」
※終了しました。日時:2月11日(土)14:00~
場所:美術館 企画展示室・ロビー
出演:相馬博
参加費:無料(要当日の美術館チケット)
申込:事前申し込み不要
詳しくは吉祥寺美術館サイトでCheck!