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いきものガイドツアーvol.4〜ヤクシカ「もよう」の秘密

吉祥寺の自然

当コーナーでは井の頭自然文化園 動物解説員の草野さんにじっくりお話をうかがい、いきもの達のディープな情報をお届けします。
オンラインでツアー気分を味わったあとは、文化園に足を運んでみてくださいね!!

可愛いだけじゃない!もようの秘密。

草野さん:
ヤクシカは夏と冬で毛が生え変わります。
今は夏毛ですね。
この白い斑点もよう、「何か」に似せているのですが、なんだと思いますか?

シカの健康管理。大好きなペレットを与えながら、虫よけスプレーをかけているところ。尻尾が立っているのは緊張している証しだそう。

編集部:
いわゆるバンビの柄ですね。保護色だから…
木漏れ日とかでしょうか…?

草野さん:
そうです!
シカは広葉樹の森で暮らしているので、その森の風景に似せていると考えられています。
日本では冬になると森の葉っぱが落ちますよね。
ヤクシカも、冬はこの白い斑点がなくなって、全体がこげ茶色になるんです。

編集部:冬の森仕様になるんですね!

草野さん:
年間通じて葉の落ちない熱帯の森に暮らす、インドの「アクシスシカ」なんかは一年中この模様です。
さらにはっきりした柄で美しいですよ。

編集部:
「インドの森」柄なんですね。見てみたいです!

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ヤクシカ基本情報:
哺乳綱 偶蹄目シカ科 ニホンジカ(亜種ヤクシカ)
ニホンジカの中では最も小型の亜種。鹿児島県屋久島と口永良部島にのみ生息している。
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(取材:2020年7月初旬)

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