神田川の源流は、なんと「井の頭池」だった!
吉祥寺の自然目次
「井の頭弁財天」周辺から湧き出た水は、神田川の源流に。
フォークソング世代には馴染みのある名曲「神田川」。
歌詞からは銭湯のある住宅地の風景が目に浮かびますが、その源流はなんと「井の頭公園」の中にあります。
井の頭弁財天の周辺からこんこんと湧いている池の水は、井の頭池の中央にかかる「七井橋」の下を通り、池の東端に向かってゆっくり流れていきます。
ひょうたん池の脇に「神田川の源流」の看板が!
池の水は、七井橋をくぐり、池の東端にある「ひょうたん橋」という小さな太鼓橋の下を通って、その先の小さな「ひょうたん池」に流れ、そこから流れ出すとき、初めて「神田川の源流」となります。
井の頭池の水は、神田川を経由し、隅田川に注いでいた!
看板には「ここが神田川の源流です。神田川は善福寺川、妙正寺川と合流して、隅田川に注いでいます。」と書かれています。
「神田川の源流」というだけでも驚きですが、その水は、隅田川にもつながっているのです。
井の頭池を出発した池の水は、神田川から隅田川を経て、東京湾へと注ぎます。
「神田上水」は「玉川上水」と並ぶ、江戸の2大上水。神田上水は1590年に開かれ、江戸へ飲料水を供給していたそうですから、その水量がいかに豊かだっかわかります。
これからも井の頭池を大切にして、美しい水と、豊かな流れを取り戻していきましょう。