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吉祥寺美術館「浜口陽三記念室」で観る。

カルチャー 吉祥寺美術館

展覧会『色彩の魅力-浜口陽三・沢田哲郎』を開催中。

コピス吉祥寺の7階に入る「武蔵野市立吉祥寺美術館」に行かれたことはありますか?
「吉祥寺美術館」には、展示室が3つあります。
収蔵品の展示や企画展を開催している一番広い「企画展示室」と、
作家の作品を常設している「萩原英雄記念室」、「浜口陽三記念室」です。
このコラムでは、銅版画作家・浜口陽三の作品を堪能できる「浜口陽三記念室」ついてご紹介します。

手前が「浜口陽三記念室」、奥が「萩原英雄記念室」のエントランス

暗闇から独特の光をはなつ銅版画群「浜口陽三記念室」。

浜口陽三「さくらんぼと青い鉢」1976年

「浜口陽三記念室」では、カラーメゾチントという独特な銅版画の技法を開拓し、多くの作品を創作した浜口陽三(1909-2000)から寄贈を受けた主要作品を広く公開するとともに、作家の業績を末永く顕彰します。

初期のモノクロームから、カラーメゾチントに至る銅版画作品やその原版、道具類もあわせて常設展示しています。

収蔵作品をテーマごとに入れ替え展示。

浜口陽三記念室

「浜口陽三記念室」では、年3回ほど展示作品が入れ替わります。作家の収蔵作品をテーマごとに集めた展覧会として開催することで、作家のさまざまな側面を楽しんでいただけます。

現在は、『色彩の魅力-浜口陽三・沢田哲郎』を6月8日(木)から11月5日(日)まで開催中です。
こちらの展覧会は、常設展の料金でご覧いただけます。

展覧会『色彩の魅力-浜口陽三・沢田哲郎』

黒から白への無限の階調を生み出すメゾチントを独学で習得し、のちに、赤・青・黄・黒の4枚の版を重ねて刷るカラーメゾチントへと発展させた浜口陽三(1909-2000)。静寂が支配する暗闇の中を、淡い光を放ちながら浮かび上がる蝶やさくらんぼなどの身近な静物たちは、奥深い情感をたたえ、国際的に高く評価されました。

本展では、浜口作品に加え、沢田哲郎(1935-1998)のシルクスクリーン作品もご紹介します。代名詞といえる「SKY SCAPE」のシルクスクリーンは、1966年にアメリカ、メキシコ、南米などを旅行した時の飛行機の窓から眺めた風景からインスピレーションを得て誕生しました。幾重にも重なる、幾何学的に描かれた平行線と鮮やかなグラデーションがつくる水平線は、観る者を引き付け、各々が思い浮かべる空の彼方へといざないます。

浜口のカラーメゾチント、沢田のシルクスクリーンが織りなす色彩の魅力をどうぞご堪能ください。

浜口陽三《蝶と太陽》1969年

会期:6月8日(木)~11月5日(日)
会期中休館日:6月28日(水)、7月19日(水)~7月28日(金)、8月30日(水)、9月11日(月)~9月22日(金)、9月27日(水)、10月25日(水)

モットーは「観る・創る・育てる」

吉祥寺美術館は、2002年のオープン以来、市民に寄り添う美術館として親しまれています。
アートは好きだけれど、美術館ってちょっと敷居が高いな〜という方にも、常設展は100円、企画展も300円で入館できる吉祥寺美術館はおすすめです。
美術館へはコピス吉祥寺A館のエレベーターからお入りください。

武蔵野市立「吉祥寺美術館」

開館時間:10:00〜19:30
音楽室:9:00〜21:00
休館日:毎月最終水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
*展示替および施設の保守点検等のため、臨時に休館することがあります。
入館料
常設展:100円
企画展:300円(一般)、100円(中高生)
※ 企画展の料金には常設展の料金を含みます
※ 小学生以下・65歳以上・障がい者は無料

武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 コピス吉祥寺7階
TEL 0422-22-0385

詳しくは吉祥寺美術館公式サイトでCheck!
 

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