春は「カイツブリ」と「カワウ」の繁殖期!
吉祥寺の自然
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ゴールデンウィークには、ヒナ達が見られるかも。
春真っ只中の井の頭公園。井の頭池ではカイツブリやカワウが繁殖のシーズンを迎えています。
カイツブリには、ヒナが生まれたつがいもいます。
抱卵中のつがいが多いので、今月後半につぎつぎに孵化ラッシュ。ゴールデンウィークにはかわいいひな鳥が見られそうです。
カイツブリの繁殖と巣作り。
井の頭池では、2019年と2020年に、過去最多の7つがいが繁殖したそうです。今年も3月中旬の時点で、7つがいが滞在し、池の各所で求愛や造巣などの繁殖行動が報告されています。(認定NPO 法人 生態工房)
カイツブリは水辺に作った巣の上で交尾をし、産卵、卵を温めます。
「浮巣」と言われる文字通り「水上に浮かぶ巣」を作ります。井の頭池では、公園の植木から水面まで垂れ下がった枝を支えに巣作りをすることがあり、不安定な巣は風や波によって壊れてしまうことも。

一方、ヒメガマの茂みの中では、巣が茎にしっかりと固定されているので揺れにくく、めったなことでは壊れません。
井の頭池ではこのタイプの巣作りが少なかったのですが、かいぼり後に生えてきたヒメガマの中で、巣作りするカイツブリがちらほらと報告されるようになってきました。
大変な巣作り、そして抱卵。
観察する際は、カイツブリを驚かせないように少し離れた場所から見守ってくださいね!
カワウの巣作りも始まっています。
カワウの巣は、木の上の枝に小枝や枯れ草を使って作られます。
1960年代には、数の減少が報告されていたカワウですが、近年では、東京などの首都圏で大幅に数を増やしており、隊列を組んで空を飛ぶ姿は雄大です。

かいぼり隊も再始動しています!
かいぼり隊は4月から活動を再開しています。2020年に追加募集で加わった新メンバーとともに、感染対策をしつつこれまで通り活動されるそうです。