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いきものガイドツアーvol.9〜水生物館-カエルの「まばたき」の秘密

吉祥寺の自然 いきものガイドツアー

当コーナーでは井の頭自然文化園 動物解説員の草野さんにじっくりお話をうかがい、いきもの達のディープな情報をお届けします。
今回は井の頭公園側に位置する「水生物館」を深掘り! 
(取材:2020年10月初旬)

いろんなカエルのいろんな姿。

水生物館では、いろいろな種類のカエルを飼育しています。
それぞれの展示では、水中で泳いでいる姿・陸で暮らしている姿、運が良ければエサを食べている姿など、様々な姿を間近で見ることができます。

ニホンアマガエルがコンニチワ

カエルは「まばたき」をするか?

草野さん:
さて問題です!
カエルは「まばたき」をするでしょうか?

編集部:
う~ん、目が大きくて飛び出しているので、乾燥しそう。「まばたきする」に一票!

草野さん:
では、じっと見ていてくださいね。
・・・

編集部:
あれっ、ぜんぜんまばたきしないです。

草野さん:
そうなんです。カエルの目は粘液で覆われているので、乾燥しにくいんです。

一向にまばたきしない様子

そんなカエルが必ずまばたきをする瞬間があるんです。
いつだかわかりますか?

編集部:
うーん、ちょっと思いつきません。

草野さん:
それは、エサを飲み込む瞬間なんです。

編集部:
なんと!それは一体どうしてでしょうか?
目を閉じてじっくり味わっているわけではないですよね…?

草野さん:
いえいえ。まぶたをぎゅっと閉じて、眼球を顔の内側にひっこめることでエサを喉の奥へ流し込んでいるんです。

編集部:
口だけでなく、顔のパーツを総動員してエサを飲み込んでいるんですね。
お食事タイムに巡り合えたら、カエルの目に注目してみましょう!

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