80才。人生の大先輩が刻んだ言葉とは?「思い出ベンチ」vol.7
吉祥寺で開運目次
メッセージが刻まれた「思い出ベンチ」。
井の頭池のほとりに沿って、たくさんの2人掛ベンチが置かれています。
ベンチに座ったとき、背もたれにプレートがついていることに気づく人は、少ないかもしれません。
じつは、ベンチは公園を愛する人たちから寄贈されたもの。
長方形の金属プレートには、寄贈者からのメッセージが刻まれています。
「みんなのおかげ」と感謝できる人生を見習いたい。
80年の間には、戦争や天災、ままならないことも数多くあったはず。それでも「みんなのおかげ」「ありがとう」と言えるのは、ステキなことですね。
思い通りにいかないことに気をとられることより、感謝することに集中する方が「世界が平和になりますように」という願いの近道なのだと、実感させてくれるメッセージです。
「平和」を念じる想いの強さが心に響く。
80才になった、人生の大先輩が「念じる」ことは、自分のことではなく、みんなのこと。
「われら健やか」とありますから、奥様もお元気だとわかります。
言葉に力強さがあり、これからもしっかり生きていくぞという意思が感じられるメッセージです。
今の井の頭池を見せてあげたい。
左下の小さな数字を見ると、このメッセージが「2004年12月」に書かれたことがわかります。
この頃はまだ、井の頭池が濁っていたのですね。
「変わってしまった」という言葉から悲しみが伝わってきます。
今、美しく蘇った井の頭池を見せてあげたいですね。