吉祥寺オフィシャルサイト

吉祥寺.me

土田圭介 鉛筆画展「心の灯り」

カルチャー 吉祥寺美術館

モノクロームの世界に描かれるさまざまな「心」の形。

10Hから10Bの鉛筆を駆使し、縦のストロークを無数に描き重ね、緻密で圧倒的なモノクロームの幻想空間を創出する鉛筆画家 土田圭介(つちだ・けいすけ1974年生まれ)。

《ASHITA》2017年 鉛筆/ワトソン紙・木製パネル

土田が、描き続けているモチーフは「心」です。「心の動きは言葉では表せるが形にできない。けれども、形のないものに形をつけていくとどうなるのか、それを作品にしてみたい」と語るように、心を静かに見つめ、鉛筆のみで声高に主張することなく、自身の中にあるものを掘り起こして形にします。

《プロローグ》2009年 鉛筆/ワトソン紙・木製パネル

また、土田の作品の一番の特徴は、緻密に一筆一筆描きこまれた縦のストロークです。鉛筆画の写実的なリアリティとは異なり、縦の線を重ねることで生まれる“揺らぎ”は、独特のリズムを生み出すとともに、靄がかかったような幻想的な世界を構成します。
それは、“形のないもの”に形を与えることに専念する土田のイメージした世界感を的確に表現することとなりました。

圧倒的なスケール感の新作も登場!

《行方》(部分)2021年 鉛筆/アルシュ紙・木製パネル

本展では、これまでの代表作に加え、祈りをテーマに圧倒的なスケール感と深い物語性で描かれた新作《行方》をご紹介します。
真っ暗な闇の中、かすかな灯りをともしながら様々な思いを乗せて前に進んでいく舟。その舟に乗る幻想世界の住人たちはまるで、激動する現代社会を生きる人々の欲望や不安、緊張、未来への希望を願う様々な姿を映し出しているかのように感じられます。

それぞれの作品の中に流れる空気感や作品世界に息づく住人たちに思いを巡らせ、モノクロームの世界に描かれるさまざまな「心」の形をどうぞご堪能ください。

《telephone line》2012年 鉛筆/ワトソン紙・木製パネル

土田圭介 鉛筆画展「心の灯り」

終了しました。
会期:2022年1月8日(土)~2月27日(日)
休館日:1月26日(水)・2月16日(水)・2月24日(木)
開館時間:10:00~19:30
入館料:300円、中高生100円
(小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)

《JUSTICE》制作年不明 鉛筆/ワトソン紙・木製パネル

スペシャルトークは終了しました。

出演:土田圭介×倉本美津留(放送作家/アート・プロデューサー)
日時:2月6日(日)14:00~15:30
定員:40名
参加費:無料(当日の美術館入館券が必要)
申込:1月15日(土)10:00より、電話(0422-22-0385)または美術館窓口にて受付
※定員に達し次第締切(キャンセル待ちの受付はいたしません)
※1回のお申し込みにつき、2名様まで受付可

おすすめ記事

you're currently offline