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東京から選出は18年ぶり!「かいぼり」支援と水辺再生の先導評価。

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祝!「サントリー地域文化賞」受賞。吉祥寺の『生態工房』

武蔵野市を拠点に活動する認定NPO法人『生態工房』が、2022年度の「サントリー地域文化賞」を受賞しました!
”各地の「かいぼり」を支援し、地域住民による豊かな水辺再生を先導した”ことが評価されたことにより、選出となりました。
この賞では、40年以上にわたって毎年全国から5件の団体が選出されてきましたが、東京都の団体が受賞するのは2002年以来のことで、実に18年ぶりのこと。数ある地域活動の中から武蔵野市の団体が選ばれたことは、とても喜ばしいことですね。

「よみがえれ!わたしたちの池」生態工房流かいぼり。

生態工房が「よみがえれ!わたしたちの池」というキャッチフレーズを掲げて取り組むかいぼりでは、地域住民が、やりがいを持ちながら楽しく参加することを目指しています。

都立光が丘公園の自然保護区域の管理運営を行う任意団体として1998年に発足した生態工房は、2013年度・2015年度・2017年度に東京都が行った井の頭恩賜公園「井の頭池」のかいぼりで、市民協働のコーディネートを担当しました。

その実施にあたって、「井の頭かいぼり隊」というボランティアメンバーを募集し、準備段階から、かいぼりを実施した後の池の保全まで、継続的に活動できるしくみをつくりました。

現在も活動中のかいぼり隊!

また、池の水を抜いた後の池干し期間の「池底探検ツアー」や、生き物を展示する解説所の設置、かいぼりの成果報告会を開催するなど、様々な人たちがかいぼりを知り、関わるための工夫を凝らしています。

このように、「地域の水辺が、住民同士の繋がりを保ち、身近な自然を見つめ直す機会を作る」という、古くて新しい水辺の楽しみを伝える先導者としての期待が集まり、今回の受賞につながりました。

「サントリー地域文化賞」とは?

サントリー文化財団が、1979年の賞創設以来44年間、地域文化の発展に貢献した個人または団体を顕彰している歴史のある文化賞です。
全国各地で展開されている芸術や文学、伝統の保存・継承、衣食住での文化創出、環境美化、国際交流などの活動を通じて、地域の文化向上と活性化に貢献した団体や個人に贈られます。

候補は全国各地の新聞社とNHKから推薦され、書面審査と現地調査を経て、最終審査によって各年5件が受賞しています。

「井の頭池」のかいぼりを再び盛り上げよう!

井の頭池の過去3回のかいぼりによって、絶滅したと思われていた水草が復活したり、都内でも希少なトンボや水鳥の巣づくりを間近で見られるようになったことは、新鮮なニュースだった方も多いのではないでしょうか。

近年は、かいぼりに対する関心の高まりから、他県からの問合せも増えているそうです。
そんな中、井の頭池では、最後にかいぼりを行ったのは5年前のこと。いま再び外来種の水草や生物が増えてしまっている状況でもありますから、またかいぼりの実施ができるよう、盛り上げていきましょう!

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「井の頭かいぼり隊」による水質のモニタリングは現在も継続中。
来園者向けの自然ガイドツアーなどの活動も行われていますので、ぜひみなさんも参加して、井の頭地域の自然について知ってみましょう!

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