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築58年と思えない「武蔵野公会堂」の新しさのヒミツとは?

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武蔵野公会堂

パープル通りでひときわ個性を放つ外壁色。

丸井吉祥寺店の駐輪スペースから井の頭公園に向かう通り沿いに、赤みがかったパープルの壁が印象的な重厚な建物があります。吉祥寺駅からほんの数分という好立地にある歴史を感じさせる建物は「武蔵野公会堂」です。

「武蔵野公会堂」がオープンしたのは、東京オリンピックが開催された昭和39年。
昭和22年11月3日に誕生した武蔵野市が、10周年を迎える記念として、公会堂の建設をという声が上がり、設計は、数寄屋橋交番を設計した建築家 山下和正氏といわれています。

ホール天井や屋根の丸みは装飾としてつけたのではなく、音響に配慮した構造なのだそうで、外観から見るとよくわかります。
躍動的な建築デザインは、ホールで演じられるさまざまな芸術のいきいきとした生命力にも通じます。

記念誌からわかるオープン当時の「武蔵野公会堂」。

今回「武蔵野公会堂」がオープンした際に作成されたパンフレットを見せていただくことができました。
資料によると、こけらおとしは、結城座のあやつり人形劇だったそうです。
当時人気だったデュークエイセスが公演を行ったり、武蔵野市を拠点に活動されていた結城孫三郎氏が主宰する無形文化財 結城座の公演も行われたそうです。

床が鏡のよう。掃除が行き届いています。

抜群のアクセスのよさが人気のヒミツ。

武蔵野市市民の想いのこもった「武蔵野公会堂」は、58周年を迎えた今も、文化の拠点として、また会議室として活発に利用されています。
モニタリング調査によると「武蔵野公会堂」を利用している人の多くが武蔵野市と杉並区など、隣接している地域に居住しているそうです。吉祥寺駅が複数の路線の結節点であることが人気の大きな要因となっています。

清掃の行き届いたピカピカの床。

育まれてきた、スタッフと利用者の信頼関係。

会議室を利用したら、清掃が行き届いて床が鏡のようにピカピカで、古い建物なのに空気がスッキリと澄んでいることを感じると思います。
また、スタッフの対応が素晴らしいことも有名です。
エレベーターがなく、バリアフリーの面では減点かもしれませんが、清潔感もホスピタリティも最高です。

長年続いてきた寄席は必見。

昭和60年から続いているのが「武蔵野寄席」。
当初、三鷹駅前の武蔵野芸能劇場で四季の寄席として始まった事業が、平成2年からは武蔵野公会堂で、季節ごとに開催されてきました。
特に春風亭柳昇師匠が武蔵野市関前出身だったことから、事業開始当時より、一門の皆さんが出演されており、柳昇師匠ゆかりの施設として今も関係が続いています。
「武蔵野寄席」の看板公演はお正月の新春寄席。来年は開催されるか楽しみです。
いままでもこれからも、変わらない大切なものが武蔵野公会堂に息づいています。

(左)河中支配人(右)佐々木事務局長

武蔵野公会堂

東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目6番22号
TEL:0422-46-5121
開館時間 :9:00〜22:00
休館日 :月曜日
(祝日の場合は開館し、翌日を休館日とします。さらに祝日が続くときは、順次繰り延べます。)
年末年始(12月29日~1月3日)
その他、施設の保守点検等のため、臨時に休館することがあります。
指定管理者:(公財)武蔵野文化事業団

詳しくは武蔵野公会堂サイトでCheck!

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