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絶滅危惧種「ハンノキ」の林が再生し、観察できるようになった生物とは?

吉祥寺の自然 ハンノキ

湿地を再生させるハンノキ林の生育。

100年前の井の頭公園は豊富な湧水と自然池沼があり、多様な水生生物や水草が観察できていましたが、高度経済成長に伴い湧水が枯れ、外来種の魚などがはびこっていました。
そこで2014年1月から自然再生の取り組みがスタート。今までに3回、市民参加でかいぼりを実施した成果で、井の頭池に在来種が戻ってきました。

その後、2018年秋に台風で倒木が発生したことから、井の頭池のまわりを湿地として再生させることになり、2019年4月から井の頭池の後背地、約600㎡にの再生にチャレンジ。乾燥していた地面を段々になるよう深く掘り進め、2023年には深さ0.7mの深い溝を完成させました。

2019年
2021年
2024年


ハンノキ林が生育したことで、台風の後に地下水位が上がると、約180㎡の範囲の湿地に美しい水がたまっているのを観察することができます。

2024年


<うれしいニュース:カトリヤンマ発生!>
カトリヤンマは秋に露出した土に産卵。卵で越冬し、夏に羽化します。
2024年には井の頭公園で109個の羽化殻を確認するほどに環境を整えることができました。


<ニホンイシガメの幼体が暮らせる環境に>
生まれたての子どもが見られることもあり、湿地環境の維持できていることがわかります。

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