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「アジアゾウのはな子の運動場」の床は傾いていた!バックヤードツアーだから体験できること。

吉祥寺の自然 井の頭自然文化園入口

動物園だけじゃない。「井の頭自然文化園」の本当のスゴさは?

「井の頭自然文化園」は井の頭池のほとりにあると思っている人も多いはず。じつは井の頭池側にあるのは「井の頭自然文化園」の中の「水生物園(分園)」。
井の頭池の西側の坂道を上り、道路を渡ったところに「井の頭自然文化園」の「本園」入口があります。
本園は、多くの人が人生で初めて足を運ぶ「入門動物園」。ニホンリスやフンボルトペンギンなどの馴染みのある動物の展示や、モルモットのふれあい体験が人気です。動物展示や子どもが思いっきり遊べる「スポーツランド」「ぶらんこ広場」「芝生広場」に加え、本格的な美術館や緑の美しい散歩コースを有する広大な敷地が広がっています。

動物解説員のたのしくわかりやすいトークが魅力!超オススメ!

7月13日に「大吉祥抽選会」のおたのしみ賞に当選した方が参加して「バックヤードツアー」が開催されました。
2歳から70代まで幅広い年齢層の参加があり、一般の来場者が入ることのできない「動物たちの食べ物を準備する調理室」や「アジアゾウのはな子の運動場訪問」さらに、長崎の平和祈念像を制作した「北村西望のアトリエと収蔵庫」の見学と盛りだくさん。

動物園解説員ガイドツアー

ツアーをガイドしてくれたのは「動物解説員」の山崎さん。「井の頭自然文化園」に1人しかいない、プロフェッショナルなガイドです。
動物の生態やエピソードをわかりやすく解説してくださるだけでなく、日本の動物園の歴史から、動物園の運営や、自然との関わり方についてお話くださり、知らなかったことをたくさん紹介してもらい、参加者はどんどん惹き込まれていきました。

誰でも無料でガイドツアーに参加できる

一般の来園者も、無料でガイドツアーに参加することができます。
知らなかった世界が広がる、素晴らしい解説は要チェック。子どもたちにもオススメです。
不定期開催ですから、公式サイトで予定を確認しましょう。

動物解説員のガイドツアー
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/guided/index.html

「はな子」はインディラと各地を巡っていた。

みんなの人気者だった「アジアゾウのはな子」は、戦後初めて日本にきたゾウです。
子どもの時に来日したはな子。当初はインドから来日した大人のゾウ「インディラ」と一緒に各地を巡っていたそうです。
その後、上野動物園に住んでいたはな子でしたが、武蔵野市民と三鷹市民が「ゾウを近所で見たい」と嘆願書が集めたことで、井の頭自然文化園に迎えられ、生涯を井の頭自然文化園で過ごしました。

象のはな子の家

バックヤードツアーでは「はな子の運動場」の中にも入ることができました。
ゾウ舎を清潔に保つために、床が傾いていること。はな子の様子を確認するための格子の間隔はゾウの鼻のサイズに合わせ、絶妙な幅に作られていること。飼育員の安全を守るために退避するスペース入口は人は通れるけれど、ゾウには幅がせまいこと。
実際に足を踏み入れてわかることばかりで、驚きの連続でした。

象のはな子の家

「はな子の運動場」で改めて感じるやさしさ。

はな子が見ていた視点から、動物園側の景色を見たとき、群れで行動し、家族とのきずなの強いゾウが、動物園のコンクリートの区画の中にいながら、私たち人間にやさしく接してくれたことに、改めて感謝しました。

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