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外来種「アメリカザリガニ駆除」がスタート!11月まで続く地道な活動。

吉祥寺の自然 ザリガニ駆除

越冬から目覚めたザリガニが活動開始!

4月に入り、井の頭池で、黒い浮き輪に入って水の中で保全活動する人の姿を見かけるようになりました。
冬の間、越冬するために池底でおとなしくしていた「アメリカザリガニ」が、あたたかくなり活発に活動しはじめるからです。
「アメリカザリガニ」は外来種。水草や水生昆虫に被害を及ぼすため、防除活動が行われています。

ザリガニ駆除

どんな「しかけ」で捕獲するの?「しかけ」の数は?

今週から「アメリカザリガニ」を捕獲するための仕掛けの設置がスタートしました。
子供時代に、スルメやパンをエサにして、タコ糸でザリガニを釣りを経験した方も多いはず。

井の頭池では、アメリカザリガニが物陰に隠れる習性を利用して捕獲する「カゴワナ」方式が主流です。
2019年には、容器に格納された自動給餌器から誘引餌が出てくるしくみの「連続捕獲装置」も導入されました。
仕掛けられるワナの数は、なんと「150基」。

ザリガニ駆除
2019年の活動風景

2019年の「アメリカザリガニ」捕獲数は3073匹!

2019年に井の頭池で捕獲された「アメリカザリガニ」は、3073匹。前年並みの結果でした。
2016年の結果データと比較すると、ここ数年は捕獲数下がり、「アメリカザリガニ」を低密度に抑えたことが、水草や水生生物が見られる池に変化した要因の一つであることがわかります。

ザリガニ駆除

「アメリカザリガニ」は一体どこから?

「アメリカザリガニ」は、アメリカから自力で海を渡ってきたのではありません。人によって井の頭池に運ばれ、繁殖を拡大したのです。
「厄介者」のレッテルを貼られた「アメリカザリガニ」ですが、この問題を引き起こしたのは「人間」です。 「アメリカザリガニ」は、じつは、人間活動の不幸な被害者だったのです。

週2ペースの地道な活動が、11月まで続く。

今年も「アメリカザリガニ」の駆除がはじまりました。週2回ペースでワナを見回り、アメリカザリガニを回収する作業が続きます。
雨の日も、暑い夏も、地道に活動を続けてはじめて、井の頭池の環境を保全することができるのです。

ザリガニ駆除

緊急事態宣言の影響で、ボランティアは参加できず。

アメリカザリガニの駆除活動は、「井の頭池かいぼり隊」のボランティアを中心に行われています。
しかし、この春は緊急事態宣言が発令され、ボランティアが集まって活動することができないため、ボランティアコーディネートを行うNPOと東京都のみの少人数による活動を迫られています。

すっかり透明になった美しい池の姿も、約60年ぶりに水草・イノカシラフラスコモが復活したのも、在来種の小さな魚・モツゴやクロダハゼや、エビ類が復活しているも、野鳥たちの飛来やカイツブリの大幅増加も、NPOを中心としたボランティアの地道な活動によるものです。
心から感謝し、エールを送りましょう!

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