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わたしの吉祥寺 vol.10〜DJヨギジー

吉祥寺ガイド DJヨギジー

Tiktokで大人気!フォロワー数 142万!

吉祥寺のカルチャーを支える人々を紹介する当企画、今回はTiktokで大人気「DJヨギジー」(@dj_yogig1022)の登場です!
11月17日現在、フォロワー数 142万5000、いいね280万というダントツの人気を誇る「DJヨギジー」。
去る8月には、TBSの「新・情報7daysニュースキャスター」でも紹介されました。

「DJ ヨギジー」のフォロワーの多くは小学生です。
Tiktokに投稿している若者たちと50才以上の年齢差がある「DJヨギジー」に、子供たちから熱狂するのはなぜでしょう?そして「DJヨギジー」は、一体どんな人物なのでしょう?

まずは「DJヨギジー」の素顔をTiktokでご覧ください。

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DJヨギジーと吉祥寺。

なにを隠そう「DJヨギジー」(以下、ヨギジー)は、吉祥寺に拠点を持つ「劇団め組」の代表取締役。長年吉祥寺カルチャーを支えてきた一人でもあるのです。

ヨギジーは、世田谷生まれ。遊びに行くのはもっぱら浅草界隈と、生粋のシティボーイ。
そんな彼は、若くして役者の道に入りました。既存の枠にとらわれないヨギジーは、劇場を飛び出し、ストリートでパフォーマンスをする日々。
役者からスタートし、しだいに芸人へと軸足をシフトしていったそうです。

吉祥寺にご縁があったのは28歳の時。Tiktokでもモノクロのイケメン画像が紹介されています。
自身が主催する「劇団め組」の拠点を吉祥寺とし、以来35年この地で活動してきました。

@dj_yogig1022

イイことも😂悪いことも🥵人生あっという間😊##時を越えて

♬ If I Can’t Have You – Shawn Mendes

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そんな「DJヨギジー」のTiktok舞台裏は…

ヨギジーの撮影スタイルはいたってシンプル。
一人でパフォーマンスから撮影、編集まで、すべてをこなします。

タブレットを片手に、深夜の吉祥寺商店街や、無人の事務所で自撮りをしているそう。一口に深夜といっても「酔っ払いが出てこない3時から4時のあいだ」と、かなり深い時間。
迷惑をかけないように、とのことですが普段は劇団のお仕事もあるわけですから、ハードな毎日です。

Tiktokに吉祥寺の街角が次々出てくる作品も、深夜に撮影されたものです。

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ヨギジーは撮影や編集のみならず、ネタ探しにも余念がありません。
1日17時間はTiktokを流して目を光らせているそう。

日常のついでで撮影したような、気軽さのある作品の中にはじつは仕掛けがいっぱい。
正視しながらのパフォーマンスは若者ならでは。ヨギジーは、視線を脇にそらしコミカルな空気をつくっているなど、長年芸能に携わってきたヨギジーならではのテクニックをおしげもなく披露してくださいました。
15秒の映像にかけるヨギジーの情熱と集中力に、惹き込まれます。

ひきこもりの子どもや、親の支援も。

ヨギジーは、某団体の要請を受けて「ひきこもりの子供の支援」も行なうようになり、今年で3年目を迎えるそうです。

親に対しても子に対しても、聴く姿勢を心がけているヨギジーは「あえて答えを教えない」スタイルを貫いているそう。自分で考え、気づくことを大切に思っているからですが、じつは、かなりのエネルギーが必要。地道なヨギジーの姿勢と、根気に頭が下がります。

「理不尽に耐える力は、基礎体力となる。その基礎体力さえあればいつか人の役に立てる日が来る」
「視野を広げて、多様な価値観に触れ、世知辛い世の中でも自分だけの喜びを見出せる人になってほしい」と、子供たちへの想いを目を輝かせながら語るヨギジー。

Tiktokのコミカルさと、ひきこもりの子どもの支援、その根底に共通した哲学が感じられます。

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DJヨギジーの原点・三島由紀夫の言葉。

『一般的に浅薄さはすぐ廃れ、軽佻浮薄はすぐ萎む。流行と言うものは薄っぺらだからこそ普及し、薄っぺらだからこそすぐ消えてしまう。それは確かにそうだ。しかし一度廃れてしまった後に思い出の中に美しく残るのはむしろ浅薄な事物で有ります。』

『流行は無邪気な程良く、「考えない」流行程本当の流行なのです。白痴的、痴呆的流行程、後になって美しい色彩と成って残るのである。』という三島由紀夫の言葉。
どうやらこの言葉にヨギジーのエッセンスが詰まっているようです。
(出典:三島由紀夫「ダンディズム」河出書房出版 昭和五五年)

Tiktokなんて、演劇の本流に比べれば「廃れるもの」の最先端なのかもしれません。
でも、人の情熱が注ぎ込まれているものは美しい。枯れてしまうこともまた、新陳代謝。
流行の中に身を投げ出して、うんちくを一切手放し、画面を超えて子供たちとコラボする心が、ヨギジーがフレッシュであり続けられる秘訣なのかもしれません。

「DJヨギジー」から吉祥寺へ一言。

「吉祥寺。隙のある街。意外と田舎で、ぐだぐだで、無防備なんですよね。そういうところからから新しいものが生まれると思っています!」とヨギジー。

Tiktokでみせる「謎カワイイおじいちゃん」におさまらない、「劇団経営者としてのクールな一面」「努力する戦略家」「いつまでも変わり続ける意思の人」、、、、。情熱あふれる「かっこいい大人」の背中が垣間見えました。

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