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絶滅危惧種がスマホで撮れる!井の頭池周辺でレッドリスト撮影さんぽ!

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かいぼりで復活!絶滅危惧種に認定されている植物たち!

井の頭公園では2013年度、2015年度、2017年度にかいぼり後、アオサギやバンなどの水鳥が繁殖をするようになり、カワウやカイツブリの営巣も観測されるようになりました。
かいぼりでブラックバスやブルーギル等の外来魚を根絶しましたが、アメリカザリガニの駆除は今年も続いています。
かいぼり隊の活動は多岐にわたっており、ザリガニの駆除、外来水草の駆除、野鳥のための環境保全、しがら柵の設置などなど、井の頭池とその周辺の生態系を1960年代の環境に近づけることを目指しているそうです。

かいぼりをきっかけに、絶滅種が池のほとりから撮影できるように!

井の頭池のほとりでは、東京都の絶滅危惧種として指定されている湿地の植物がなんと11種類も観察することができます。
<春から初夏にかけて撮影できる>
・絶滅危惧 ⅠB類:ジョウロウスゲ
・絶滅危惧 Ⅱ類:カワヂシャ
・準絶滅危惧:ミコシガヤ

絶滅危惧 ⅠB類:ジョウロウスゲ
準絶滅危惧:ミコシガヤ

<夏に撮影できる>
・絶滅危惧 ⅠA類:サジオモダカ
・絶滅危惧 ⅠA類:トチカガミ
・絶滅危惧 Ⅱ類:ナガエミクリ
・絶滅危惧 Ⅱ類:カンガレイ

絶滅危惧 ⅠA類:サジオモダカ
サジオモダカの花が咲いた様子
絶滅危惧 Ⅱ類:ナガエミクリ

<秋に撮影できる>
・絶滅危惧 Ⅱ類:シラゲヒメジン
・準絶滅危惧:カンエンガヤツリ

<冬に撮影できる>
・絶滅危惧 Ⅱ類:ハンノキ

2024年ザリガニ激減に成功!

現在、井の頭池には「遮光カゴ」「ザリガニBOX」の2種類のワナが100〜200個以上しかけられています。
これまでの防除効果を積み重ね、2023年にコカナダモが消失したことも伴い、2024年の捕獲数 6226匹(2023年は23520匹)と激減。
井の頭池の生態系は地道な防除活動を継続することで守られています。

井の頭池かいぼり隊」ボランティアがワナを組み立てる様子
コンテナ型の捕獲装置。従来のネット型より、よく捕れるそう。

七井橋のそばでもカイツブリが抱卵中。

毎年、井の頭池では10組程度のつがいが営巣しており、中央にかかっている七井橋付近に4組のカイツブリが棲んでいます。橋のそばのヒメガマの陰でも抱卵していますから、橋を通るときはカイツブリを驚かせないように、静かに観察してください。

ヒメガマの茂みで抱卵する親鳥。

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