豪雨の影響で、湧き水が増えて水が透明に。

今までにない豪雨に見舞われた直後、井の頭池周辺の歩道脇には、歩道からあちこち水が湧いていました。
その後、池の水にも影響が出はじめました。
現在、井の頭弁財天の太鼓橋脇の池は透き通り、じ〜っと眺めると水の底までくっきり見えます。

透明な水の美しさと、湧いてくる生命力。

透き通った池を眺めていると、時間を忘れてその美しさに惹き込まれます。
噴水のような勢いのある流れとは異なる、しずかに湧く透明な池は、癒し効果があるのか、眺めた後、不思議と元気が湧きます。
激しく噴き出しているわけではないので、お参りした人のほとんどが気づきませんが、太鼓橋の上からじ〜っと眺めると、鏡のように周囲の景色を写す水面の奥に、透明な水の層が見つかります。

井の頭池の湧き水が豊富に湧くのは、２年前の台風以来とのことです。時間が経つにつれて、湧き水の量は平常に戻りますから、透明な池を眺めることができるのは、今だけです。

ゆったりと漂う水草が、見とれるほど美しい。それが本来の姿。

昔、井の頭池にプールがあったころ「湧き水だったので、水が冷たく、唇を青くしながら泳いでいた」という話を大先輩から聞いたことがあります。
その頃の池は、金魚鉢のように透明で、ゆったりと漂う水草が、見とれるほど美しかったそうです。
湧き水が井の頭池に戻ってきたら、どんなに素晴らしいだろうと思っています。