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武蔵野市には「平和の日」があるの知ってる?

アート&クラフト 吉祥寺美術館

武蔵野市平和の日条例制定10周年記念事業「大石芳野写真展 瞳の奥に-戦争がある-」

武蔵野市には、戦前・戦中に航空機エンジン生産の軍需工場である「中島飛行機武蔵製作所」があったことから、たびたび米軍による攻撃目標となりました。
昭和19年11月24日に初空襲を受け、以降終戦までに合計9回の空襲で工場の従業員や周辺住民に多くの犠牲者を出しました。
犠牲になられた多くの方に哀悼の意を表すとともに、戦争の記憶を風化させることなく、平和の大切さを伝えていくために、平成23年度に11月24日を「武蔵野市平和の日」として制定したのです。

写真家・大石芳野がモノクロームを選択する理由とは?

写真家・大石芳野は、約40年余りにわたり戦争の犠牲になった人々を取材し、悲惨な傷跡に苦しむ声に向き合い、レンズを向けることで、平和の尊さを問い続け、子どもたちの悲しみやつらさ、悔しい思いを全身で受け止め、その未来をもカメラに収めて来ました。

本展では、戦禍に苦しむ世界の子どもたち、そして、武蔵野市内をはじめ、少年少女時代に第二次世界大戦の犠牲となり、苦しみを抱えつつも戦後を生き抜いてきた国内の人々の姿を取り上げます。 
大石は、被写体の内面を写し出したいときにモノクロームを選択することが多いといいます。
枯葉剤、不発弾、虐殺、破壊、民族浄化、紛争…。ベトナム、ラオス、カンボジア、アフガニスタン、コソボ、スーダンと、子どもたちの真剣で鋭い瞳が伝える、「戦争はもう嫌だ」というメッセージが、作品を通して多くの人に届くように。

ⓒ Yoshino Oishi

東京、沖縄、広島、長崎…。彼らの少年少女時代に、第二次世界大戦がありました。人々が心身に受けた深い傷は、今もなお癒えることはなく、子どもの頃のまま、その瞳には「戦争をもう繰り返してはならない」という魂の叫びが宿っています。 
「みんな昔は子どもだった」と大石はいいます。本展に際して、大石は子どもの頃に戦争を体験した、武蔵野市内に住む7人を新たに取材。大石のレンズ越しに私たちに届く、7人の先達の瞳から、「平和であることの尊さ」が伝わるようにという願いを込めて、展覧会が開催されています。

Ⅰ. 戦禍に苦しむ世界の子どもたち…瞳に映るメッセージ

枯葉剤、不発弾、虐殺、破壊、民族浄化、紛争…。
第Ⅰ部では、ベトナム、ラオス、カンボジア、アフガニスタン、コソボ、スーダンと、それぞれの地域で、戦禍に苦しむ子どもたちを撮影した写真が展示されています。

ⓒ Yoshino Oishi

Ⅱ. 戦禍のなかの少年少女時代…いまなお続く戦争体験者の苦悩

戦争に巻き込まれたことによって、少年少女時代に負った心身の深い傷は、老年を迎えたいまなお癒えることはなありません。第Ⅱ部では、東京大空襲、沖縄戦、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下…第二次世界大戦の犠牲者、被爆者のもとを訪れ撮影した写真を展示されています。

ⓒ Yoshino Oishi

Ⅲ. あの頃みんな子どもだった…武蔵野市の7人の瞳

現在、武蔵野市役所が位置する一帯は、零式戦闘機や、一式戦闘機など、軍用航空機のエンジンを生産していた「中島飛行機武蔵製作所」の工場跡地や敷地内にあたります。
1944年11月24日、アメリカ軍がマリアナ諸島からの日本本土空襲に際し、最初の標的としたのが、航空機エンジンの工場として、東洋一といわれた同製作所でした。その後、この工場は9回におよぶ空襲を受け、周辺の地域でも数百名の市民が犠牲となりました。

今回、大石は、武蔵野市内に住む戦争体験者7人を取材。なかには当時、「中島飛行機武蔵製作所」近隣に住んでいた、「武蔵野市非核都市宣言平和事業実行委員会」の委員でもある、中里崇亮さんや、島津好江さんほか、広島や長崎で被爆者となった方も含まれます。 
彼らの少年少女時代に第二次世界大戦がありました。武蔵野に空襲がありました。それを若い世代に伝えなければと、彼らは、辛い経験や死に直面した悲惨な出来事を決意を持って語り続けています。
「みんな昔は子どもだった」と大石はいいます。子どもの頃に戦争を経験した、武蔵野市内に住む、7人の先達の瞳から「平和であることの尊さ」が伝わることを私たちも願っています。

大石芳野(おおいし よしの)

写真家。戦禍や内乱など困難な状況にありながらも逞しく誇りをもって生きる人びと、そして、土着の文化や風土を大切にしながら生きる人びとが主なテーマ。著作に『沖縄に活きる』『夜と霧は今』『HIROSHIMA半世紀の肖像-やすらぎを求める日々』『カンボジア苦界転生』『ベトナム凜と』『子ども戦世のなかで』『福島FUKUSHIMA 土と生きる』『戦争は終わっても終わらない』『戦禍の記憶』『長崎の痕』ほか。土門拳賞、エイボン女性大賞、紫綬褒章、JCJ賞などを受賞。

大石芳野写真展 瞳の奥に-戦争がある-

2021年10月16日(土)〜11月28日(日)
開館時間:10:00~19:30
・休館日:10月27日(水)・11月25日(木)
・入館料:300円
(中高生100円、小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)

※11月23日(火・祝)および、11月24日(水)<武蔵野市平和の日>は、武蔵野市在住の方は、無料でご覧頂けます。ご住所を確認出来る証明書(運転免許証、保険証など)をご持参ください。

詳しくは 吉祥寺美術館サイトでCheck!

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