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意外と短い?おたまじゃくしのシーズンは過ぎて。

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井の頭池の北西端「お茶の水池」下流に行ってみて!

ヒキガエルは、ふだんは公園や人家の庭先など陸上に住んでいますが、産卵の時期になると水深の浅い水辺にやってきます。
井の頭池北西の端にある「お茶の水池」下流の浅場で生まれたおたまじゃくしは大きくなり、そろそろ足が生えてくるころ。

浅場に注目!おたまじゃくしたちの春。

産卵から1週間ほどで孵化したおたまじゃくしは、さらに1、2ヶ月で小さなカエルへと姿を変えて水の中から陸上へと生活の場を移します。

4月ごろ、あちこちで見かけたおたまじゃくしは、5〜6月になるとぱったり見られなくなります。
たった1、2ヶ月の間にえら呼吸から肺呼吸(+α)へ、水中から陸上へ。

日本語の「カエル」のには、卵からかえる「孵化する」という意味、また、卵からオタマジャクシ、オタマジャクシからカエルと、「姿を変える」という意味も含まれているのだとか。

アズマヒキガエルの成体。帰ってきて卵を産んでくれました!

浅場づくりとおたまじゃくし。

日当たりの良い浅場は、おたまじゃくしにとって快適な環境です。もともと、井の頭池の周囲は垂直の岸になっていましたが、「かいぼり」で水を抜いた際に「浅場」を造成したのだそう。

最初に造られた浅場は水深30cmほどで、池底で眠っていた埋土種子からヒメガマなどの抽水植物が芽生えるようになりました。
その後、更に多様な湿生植物が生育できる環境にしていくため、お茶の水池の浅場の中に池底の泥を盛り足して、より水深が浅い場所が造られました。

多様な植物が育ちやすいように水深を浅くした湿地

今年もおたまじゃくしが見られたということは、この浅場に、数多の危機を乗り越えて大人になったヒキガエルが産卵しに帰ってきてくれたということ。
来年もヒキガエルが産卵しに帰ってきてくれくるとうれしいですね。

かいぼり隊も活躍しています!

ザリガニ駆除

かいぼり隊は、4月から活動中です。
水を抜いても捕り切ることができない外来生物アメリカザリガニを、ワナを仕掛けて週1ペースで捕獲しています。ワナにかかったエビや魚などの在来生物は、数や種類を記録してから池に戻すことで、生息状況のモニタリングもしているそうです。
がんばれ!かいぼり隊!

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