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吉祥寺通なら知ってる?井の頭池の「知られざる設備」とは?

吉祥寺の自然 情報板

注目!「井の頭池情報板」は月イチ更新中。

井の頭池の周りには、池の環境保全にまつわる設備がいくつもあります。
まず最初に注目してほしいのが、池の様子や課題を広く知ってもらおうと毎月更新されている「井の頭池情報板」。
その時の最新情報が書き込んであるこちらの情報板は、公園の入口からほど近く、お茶の水池沿いに立っています。実際の景色や生き物と見比べたり、水鳥のつがいを数えたりできるので、散策がますます楽しいものになることでしょう!

水質維持に一役買う「しがら柵」と「浸透地」って?

雨が降ると、斜面から泥が池に流れ込み、池の透明度を下げる要因になることがあります。
そこで、井の頭公園内には、「しがら柵」と「浸透地」という設備がありました。
この二つの存在、知っていましたか?
まずは「しがら柵」。池のほとりに設置された木の枝で作った柵のことで、雨が降った時に泥や落ち葉が引っかかるので、泥水がまっすぐ池に流れていくのを防ぐ役割があります。

弁財天付近のしがら柵。公園内で集めてきた木の枝を入れることもできます。

続いて「浸透地」。こちらも泥水が池に直接流入するのを防ぐ窪みのことで、池の近くに作られています。泥を含んだ雨水が、一旦この「浸透地」に溜まることで、泥はこの窪みに残り、水だけが土に染み込んで地下水となるしくみ。

水がない状態の浸透地。雨上がりには池のようになります。
最近、新たに掘られたばかりの浸透地。

武蔵野台地は湧き水の地。

地下水といえば、実は、もともと井の頭池の位置する「武蔵野台地」は、地下水が豊富な土地。かつては池のあちこちでも湧き水が出ていました。井の頭池では1日に2万~3万トンもの水が湧いていて、池の水が3日で自然に入れ替わっていたそうです。
現在は、地下水の利用が増えて、池に湧く水量がめっきり減ったため、1日に4000トンの井戸水を入れることで、16日くらいで池の水が入れ替わっています。
今でも、台風や大雨の上がった後には、池の中ではなく、園路に突然ポコポコと湧くことがあるそうです。安全に気をつけながら雨上がりに散策してみてくださいね。

2019年の台風の後、園路から湧く様子。

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