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水辺の美しい黒鳥に魅せられる〜vol.3「カワウ」

吉祥寺の自然 吉祥寺いきものガイド

水草の緑とのコントラストがベストマッチ!

吉祥寺で見かける鳥の名前を知っていますか?
このコーナーでは、吉祥寺で出会えるいきものたちについて、1種類ずつご紹介しています。
今回も「井の頭公園 いきもの図鑑」の著者、髙野 丈さんに、井の頭公園で観察できる鳥を紹介していただきます。

カワウ

「カワウ」
全長:82cm
観察できる期間:通年

井の頭池にはたくさんの水鳥たちが
その中で、圧倒的な存在感を放っている黒い鳥。
この鳥の名前は「カワウ」です。
全身がほぼ黒く、光沢のある羽の、背や翼は褐色みがあり、井の頭池の水草の緑とのコントラストが息を飲むほどの美しさです。

水面に垂れる木の枝や、水辺の人工物にとまって休息する際、しばしば羽を広げる行動が観察できます。
「カワウ」の羽は水をあまり弾かないため、乾きにくい羽を干して乾かしていると言われています。

大型の魚も丸呑み「鵜呑みにする」の語源に。

カワウ

「カワウ」は泳ぎながら狙いを定めて水中に飛び込み、魚類などを捕食し、丸呑みするそうです。
かなり大型の魚も丸呑みしてしまう「カワウ」の様子は、人の話を疑わずに信じてしまう「鵜呑みにする」の語源となりました。
長良川の鵜飼いに用いられているのは、ウ類の「ウミウ」。井の頭池の「カワウ」とは同類ですが、別種です。

髙野丈さん プロフィール

高野丈さん

生物・自然科学を得意分野とし、図鑑、写真集、教材、一般書の編集制作に携わる。
その傍ら、井の頭公園での毎日の観察と撮影をベースに、図鑑や専門誌への写真提供、取材執筆、イベントの公式撮影など、写真家として活動中 。
井の頭公園を中心に都内各地で自然観察会を開催し、屋外でのイベントだけでなく、サイエンスカフェやカルチャースクールなどでの講演活動にも取り組んでいる。
得意分野は野鳥と変形菌(粘菌)。 著書に『井の頭公園いきもの図鑑』(ぶんしん出版)、『美しい変形菌』(パイ・インターナショナル)、共著書に『変形菌入門』(文一総合出版)がある。

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