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野鳥と庭先で出会える、吉祥寺のしあわせ〜vol.2「ハクセキレイ」。

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いつも見かける鳥の名前を知っていますか?
庭先で一体なにをしているのでしょう?
このコーナーでは、吉祥寺の庭先で出会えるいきものたちについて、1種類ずつご紹介して参ります。

庭先で出会える野鳥〜伊達政宗の花押のモチーフになった、オシャレな「ハクセキレイ」

ハクセキレイ

今回も「井の頭公園 いきもの図鑑」の著者、髙野 丈さんに、5月に庭先にやってくる鳥を紹介していただきます。

「ハクセキレイ」
全長:21cm
観察できる期間:通年

長い尾羽を上下フリフリしながら歩く姿がキュートな「ハクセキレイ」。
顔は白ですが、頭から胸にかけて、顔を囲むように生えている黒い羽毛がオシャレです。
戦国武将の伊達政宗が「ハクセキレイ」を花押(公印)のモチーフにしたと言われているのも納得のオシャレ度です。

ハクセキレイ

「ハクセキレイ」は、おもに動物食で、地上で行動することが多く、トコトコと歩き回りながら昆虫などを捕食します。
愛らしい姿をしていますが、空中を飛んでいる昆虫を、飛び上がってフライングキャッチすることもできる敏捷さも備えています。
「キチン、キチン」と鳴きながら、波形を描いて飛びます。

お団子のように、ねぐらの木に集まって眠ります。

「ハクセキレイ」は、かつて北海道のみに繁殖していましたが、分布が西日本まで広がり、吉祥寺の公園や川原、庭先でもよく見かけるようになりました。  
非繁殖期には、駅前の街路樹などに集団でねぐらをとるそうです。夕方になると、次々に姿を現し、ねぐらの木に入っていき、集団で眠っている姿は、まるで木にお団子がたくさんぶら下がっているようだといいます。是非見てみたいですね。

ハクセキレイ

野鳥たちにも人気の街。吉祥寺。

JR吉祥寺駅から、徒歩たった4分のところにある「井の頭恩賜公園」。その豊かな自然環境のおかげで、吉祥寺では、地方に出かけて観察しないと見られないような、美しい野鳥たちにも気軽に出会うことができます。

現在は、外出自粛期間のため、公園で野鳥をじっくりと観察することはできませんが、この機会に庭先にやってくる愛らしい野鳥たちの名前や生態をチェックしてみてください。

髙野丈さん プロフィール

高野丈さん

生物・自然科学を得意分野とし、図鑑、写真集、教材、一般書の編集制作に携わる。
その傍ら、井の頭公園での毎日の観察と撮影をベースに、図鑑や専門誌への写真提供、取材執筆、イベントの公式撮影など、写真家として活動中 。
井の頭公園を中心に都内各地で自然観察会を開催し、屋外でのイベントだけでなく、サイエンスカフェやカルチャースクールなどでの講演活動にも取り組んでいる。
得意分野は野鳥と変形菌(粘菌)。 著書に『井の頭公園いきもの図鑑』(ぶんしん出版)、『美しい変形菌』(パイ・インターナショナル)、共著書に『変形菌入門』(文一総合出版)がある。

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