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ハチの群れに遭遇しても、あわてなくて大丈夫!ハチは引っ越し中。

吉祥寺の自然 ハニカム

春は「ミツバチ」のお引っ越しの季節。

温かくなり、虫たちが活発に活動しはじめました。
自然豊かな吉祥寺の住宅地では、アゲハチョウ、テントウムシをはじめ、たくさんの虫を見かけるようになりました。

春から夏にかけ、庭木や軒先で、何百匹も群がっているミツバチに出くわすかもしれません。
あまりの迫力に、逃げ出したくなりますが大丈夫。 「分蜂(ぶんぽう)」という巣別れ、引越しをしているのです。

「分蜂」とは、巣が2つに分かれること。

日本ミツバチ
2014年「生態工房」撮影


「分蜂」とは、ミツバチの群れが、2つに分かれること。分蜂中のミツバチはとても穏やかなので、何もしなければめったに人に危害を加えることはないそうです。

写真は巣から出てきて移動の準備のためにとまっているところです。このあと、以下の動画のように飛翔し、新しい巣を求めて引っ越しします。

「分蜂」で騒がしく飛び回る、数百匹のミツバチ動画。

2020年5月 吉祥寺で撮影。虫が苦手な方はご注意ください。

「新しい女王バチ」によい環境を残し「母親の女王」が引っ越す。

春になり、新しい女王蜂が生まれると、母親の女王蜂は、働き蜂の約半数を連れて巣を飛び出し、新たな場所に巣を作ります。よい環境を新しい女王のために残すのです。

自然界でミツバチが生き延び「分蜂」を迎えるのは貴重なことだそうです。群れを見かけたら、パニックになるのではなく、温かい気持ちで見守りましょう。

巣は人工物、自然物、さまざまなものの隙間に造られますが、自然が豊かな場所では、樹木のうろ(空洞)の中に造られることが多いようです。

「日本ミツバチ」と「西洋ミツバチ」ってどう違うの?

「日本ミツバチ」は、もともと日本に生息している在来種です。
「日本ミツバチ」は、巣の中の環境が悪化すると、別の住処に移動してしまうため、飼育が難しく採蜜量も少ないため、ほとんど養蜂されていません。
一方、「西洋ミツバチ」は明治時代に養蜂目的で輸入されたと言われています。マーケットで販売されている「ハチミツ」のほとんどは「西洋ミツバチ」のものです。

「ミツバチ」が守っている私たちの食。

日本ミツバチ

認定NPO法人 生態工房 代表の佐藤方博さんによると、井の頭恩賜公園や他の公園では、木のうろにミツバチの巣が見つかったとき、「虫が群れている」ことが苦情のタネになる中、駆除しないで来園者に理解を求める姿勢で公園管理をしているそうです。管理の努力が垣間見える気がします。

もし、ミツバチの群れが移動していても、何もしなければ刺されません。遭遇したら、落ち着いてその場を通り過ぎましょう。
ミツバチのおかげで、受粉がうながされ、私たち人間の食も守られます。

ミツバチの駆除を防ぎ、保護する活動も。

「ハニカムプロジェクト」では、分蜂したミツバチが個人の敷地や公共スペースに群がって駆除されてしまうのを防ぐため、ミツバチ保護に協力しています。
武蔵野市内で分蜂を見かけたら、以下の連絡先に一報ください。

吉祥寺ハニカムプロジェクト 養蜂家 金子裕輝さん
mail : community.stand.kichijoji@gmail.com
phone : 070-4180-3341

※春は養蜂の繁忙期のため、確実な対応をお約束できない場合があります。
※対応が難しい場合、お断りする可能性があります。

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