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吉祥寺美術館『収蔵品 “花と果物” × 絵本作家・荒井真紀=かんさつのじかん』

カルチャー 吉祥寺美術館

小学生は入館無料!「かんさつのじかん」7月27日〜9月1日開催。

武蔵野市立吉祥寺美術館では、夏休みにぴったりの企画展「収蔵品 “花と果物” × 絵本作家・荒井真紀=かんさつのじかん」を7月27日(土)〜9月1日(日)まで開催しています。
企画展の入館料は300円。小学生以下は無料となっています。
気軽に入れる吉祥寺美術館で、アートに触れてみませんか。

えを かんさつすること。 しょくぶつ の いのちを しること。

荒井真紀(1965-)が手掛けたノンフィクション絵本原画と、花や果物、野菜をモチーフに描かれた収蔵作品とのコラボ展示のテーマは“観察”。

荒井自身、植物を描く上で大切にしていることは、“観察”だといいます。

「…種から芽が出て葉が開き、花が咲く。やがて花が散って、再び種ができる瞬間には、自然の神秘を感じます。そして、それは生命が次世代に受け継がれた瞬間でもあります」(荒井真紀)

今回、荒井の絵本原画の解説や子ども向けのワークシートには、NHK「ダーウィンが来た」への番組出演や取材協力などでも知られる、植物観察家・鈴木純(1986-)の着眼点も加わります。

絵本原画と収蔵作品(日本画、油彩画、版画、イラストレーション)、あわせて約100点の絵と向き合い、「観察の楽しさ」を感じていただける展示となっています。

01. 絵本作家・荒井真紀の「かんさつのじかん」

…テーマは「生命の循環」
第1部は、絵本作家・荒井真紀の作品、約70点を通して向き合う「かんさつのじかん」。
16歳で弟子入りした、細密画家・熊田千佳慕(1911-2009)の影響を受けた徹底した自然観察への姿勢と共に、子どもたちに身近な植物の生態をわかりやすく伝えたいと、荒井が願い作るノンフィクション絵本には、図鑑的な写実要素だけではなく、独自の観察眼と植物への優しさが溢れています。

2017年、国際的に権威ある賞として知られる、ブラチスラバ国際絵本原画展にて「金のりんご賞」を受賞した『たんぽぽ』をはじめ、『あさがお』、『ひまわり』の三部作、そして、“花”だけでなく、『いちご』、『トマト』、『まどのむこうの くだものなあに?』の“果物”、『まどのむこうの やさいはなあに?』の“野菜”など、誠実に丁寧に描かれた作品からは「生命の循環」が伝わって来ます。話題の植物観察家・鈴木純ならではの、「観察コメント」にも注目です。
なお、本展では、未刊行の絵本『そのなかには……?』(「ちいさなかがくのとも」2025年1月号 福音館書店)の原画も展示予定です。

生命を尊ぶ優しさに満ちた眼差し

『たんぽぽ』(文・絵 荒井真紀 金の星社 2015年)
『いちご』(作 荒井真紀 小学館 2020年)

ひとつの場面を完成するまで、約一カ月かけて丹念に描く、妥協を許さない「観察」への姿勢

『まどのむこうの くだもの なあに?』(さく 荒井真紀 福音館書店 2020年)
*初出 「こどものとも年中向き」 2019年7月号

02. 収蔵品“花と果物”の「かんさつのじかん」

…日本画、油彩画、版画、イラストレーション

第2部は、当館の収蔵作品を通して向き合う「かんさつのじかん」。
吉祥寺美術館の収蔵品の中には、“花”や、“植物”をモチーフに描かれた作品も多く、ジャンルも多岐に渡っています。画材や技法が異なるなかで、さまざまな作家によって描かれたモチーフは、込められた意図や理由も異なります。または、意味そのものがない場合もあります。しかし、画面を通して、作品と向き合えば、見る側それぞれに、きっと発見があるでしょう。

なお本展では、修復を終えたばかりの日本画家・小畠鼎子<1898‐1964>の作品《盛夏》(1953年、紙本着彩、二曲屏風)《梨栽培》(1960年、紙本着彩、二曲屏風)を初披露する予定です。

小畠鼎子 《盛夏》 1953年 紙本着彩

<展示予定作家>
【日本画】
永田春水(ながた しゅんすい)
小畠鼎子(こばたけ ていこ)
【油彩画】
小畠辰之助(こばたけ たつのすけ)
山喜多二郎太(やまきた じろうた)
【版画】
萩原英雄(はぎわら ひでお)
浜口陽三(はまぐち ようぞう)
【イラストレーション】
永沢まこと(ながさわ まこと)

永沢まこと《ひまわり畑》 1992年 リトグラフ、紙

企画展特別グッズをミュージアムショップで販売!

本展の開催に際して「絵本ナビ」が制作した、荒井真紀さんの絵本原画をデザインしたトートバッグ、ハンカチ、クリアファイル、ポーチをミュージアムショップで販売します。
くわしくはこちら

関連イベント:子ども向け観察ツアー「純さんと井の頭恩賜公園で植物をかんさつしよう!」

*8月16日(金)までにメールでお申込みを。

開催日時:8月31日(土)9:00~10:30
場所:井の頭恩賜公園
対象:小学生以下
※必ず保護者同伴、ただし観察ツアーの参加は本人のみ
定員:10名
※申込多数の場合は抽選
※結果は8月23日(金)までに全員に返信
参加費:300円
講師:鈴木 純(植物観察家)

申込方法:
8月16日(金)までに、メールのみで受付。
「(1)参加者氏名(2)年齢(3)電話番号」を明記の上、
観察ツアー希望と書いて送信。
【メール宛先】museum-ws@musashino.or.jp

吉祥寺美術館『収蔵品 “花と果物” × 絵本作家・荒井真紀=かんさつのじかん』

会期:2024年7月27日(土)~9月1日(日)
休館日:7月31日(水)/8月28日(水)
開館時間:10:00~19:30
開催場所:武蔵野市立吉祥寺美術館 企画展示室
入館料:一般300円、中高生100円
(小学生以下・65歳以上・障がい者のかたは無料)
主催 武蔵野市立吉祥寺美術館〈公益財団法人 武蔵野文化生涯学習事業団〉
協力:金の星社・小学館・福音館書店

詳しくは吉祥寺美術館サイトでCheck!

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